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ラブロフ外相、OSCEでの会見内容
2023-12-02


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なお、ラブロフ外相がOSCE外相理事会で述べた「西側諸国は執拗にOSCEを「無意味なもの」にしようとし続けている」という言葉は、この状況を反映したものと考えられる。

(註2)
戦争法とは、戦争状態においてもあらゆる軍事組織が遵守するべき義務を明文化した国際法であり、狭義には交戦法規を指す。戦争法、戦時法とも言う。ここでは戦時国際法という用語を用いる。

戦時国際法は、戦時のみに適用されるわけではなく、宣戦布告されていない状態での軍事衝突であっても、あらゆる軍事組織に対し適用されるものである。戦争法の目的は、戦争の残虐性を抑止し、戦争の犠牲者を保護することにある。

戦時国際法は、大きく分けて2つの分野から構成される。

交戦法規(戦闘法規):戦闘の手段と方法を規制する法規
人道法(人道待遇法):戦争の犠牲者を保護する法規
交戦法規は、敵軍に対して過度の苦痛を与えたり、無用の殺傷行為を加えることを禁止している。また、民間人や非戦闘員の保護、捕虜の待遇、戦争犯罪の処罰などを定めている。

人道法は、戦争の犠牲者である民間人や非戦闘員、捕虜、負傷者、病人などを保護する法規である。捕虜の待遇、人道的援助、戦争犯罪の処罰などを定めている。

戦時国際法は、19世紀以降、ジュネーブ条約やハーグ条約など、多くの条約で定められている。また、国連憲章や国際人権規約などの国際法規も、戦時国際法の一部を構成している。

ラブロフ外相がOSCE外相理事会で述べた「誰も戦争法を廃止していない」という言葉は、イスラエルがハマスに対する軍事行動を正当化する際に、戦争法に反していると批判されていることを指していると考えられる。イスラエルは、ハマスがテロ組織であり、民間人を巻き込んだ攻撃を繰り返しているとして、ハマスを根絶するための軍事行動は正当であると主張している。しかし、ハマスはイスラエルの占領政策に反対する抵抗運動であり、民間人の保護を定めた戦争法に従うべきであるとの批判もある。

戦争法は、戦争の残虐性を抑止し、戦争の犠牲者を保護するために重要な役割を果たしている。しかし、戦争法の解釈や適用には、しばしば問題が生じる。今回のイスラエルとハマスの衝突のように、戦争法に反していると批判されるような軍事行動が繰り返される中で、戦争法のさらなる発展と普及が求められている。

(註はブログ作成者が参考の為に付記した。)

引用・参照・底本

ラブロフ外相記者会見の要旨 OSCE外相理事会 sputnik 2023.12.01

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