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国連事務総長、苦言を呈する
2023-12-11


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国連事務総長アントニオ・グテーレスが、ガザ地区での停戦を求める決議案がアメリカの拒否により否決されたことに対して異例の苦言を呈した出来事について報じている。

 具体的には、8日に行われた国連安全保障理事会の緊急会合で、ガザ地区での停戦を求める決議案がアメリカによる拒否権行使により否決された。この出来事に対して、グテーレス事務総長は安保理に対して異例の苦言を呈し、「ガザでの戦争は、国連安保理の信頼や正統性を揺るがしている」と述べた。

 また、この報道によれば、グテーレス事務総長は先立って6日に、国連憲章第99条に基づき、ガザでの停戦の実現に向けて安保理に対して行動を要請していたとされている。国連憲章第99条は、国際平和と安全の維持に関する事項において、事務総長が安保理に提案を行う権利を規定している。この提案は、約50年ぶりのものであり、過去には9回しか例がないとされている。

 安保理はこの要請に応じて8日に緊急会合を招集し、UAE(アラブ首長国連邦)と約100カ国が共同で提案したガザ停戦の決議案を審議したが、アメリカが拒否権を行使して否決されたとされた。

【要点】

2023年12月8日、国連安全保障理事会(安保理)はガザ停戦決議案を審議し、アメリカが拒否権を行使したことにより、否決された。この決定を受け、国連事務総長のアントニオ・グテーレス氏は安保理に対し、異例の苦言を呈した。

グテーレス氏は6日、国連憲章第99条にもとづき、安保理に対してガザでの停戦実現にむけた行動を要請した。第99条は、事務総長が安保理の平和と安全に対する脅威に関する事項について、安保理に行動を要請できる規定で3.
。事務総長による第99条発動はおよそ50年ぶりのことで、過去に9回しか例がない。

安保理はグテーレス氏の要請を受け、8日に緊急会合を招集した。会合では、UAE・アラブ首長国連邦とおよそ100カ国が共同で提案した停戦決議案が審議された。しかし、アメリカは決議案がイスラエルの安全保障を脅かすものとして、拒否権を行使し、決議案は否決された。

グテーレス氏はカタール・ドーハで開催された会議で、「ガザでの戦争は、国連安保理の信頼や正統性を揺るがしている」と述べた。また、「安保理は、世界中の人々が期待する役割を果たすことができていない」と批判した。

グテーレス氏の苦言は、安保理の機能不全を象徴するものと言える。安保理は、国際平和と安全を維持する責任を負っているが、近年は、常任理事国であるアメリカや中国の拒否権行使により、その機能が制限されている。ガザ停戦決議案の否決は、安保理の信頼と正統性をさらに損なう結果となったと言える。

グテーレス氏は、ガザの停戦をあきらめないと強調しているが、安保理の拒否権行使という障壁をどう乗り越えるのか、今後の対応が注目される。

・2023年12月8日、アメリカの拒否権行使により、ガザ停戦決議案が国連安保理で否決された。これを受け、グテーレス国連事務総長は安保理に異例の苦言を呈した。

・グテーレス氏は、ガザでの戦争が国連安保理の信頼や正統性を揺るがしていると指摘し、停戦実現に向けた安保理のさらなる努力を求めた。

・ガザ停戦決議案は、UAE・アラブ首長国連邦とおよそ100カ国が共同で提案したもので、イスラエルとハマスによる停戦の実現を目的としていた。しかし、アメリカはイスラエルを支援する立場から、決議案に反対した。

グテーレス氏は、国連憲章第99条にもとづき、安保理に対してガザでの停戦実現にむけた行動を要請していた。第99条は、国連事務総長が安保理の注意を引くために発動できる条項で、国連事務総長による発動はおよそ50年ぶりのことであった。

グテーレス氏の苦言は、安保理の機能不全を象徴するものである。安保理は、国際平和と安全の維持を目的とする国連の主要機関であるが、常任理事国5カ国による拒否権行使により、その機能が制限されることがしばしばある。


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