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RICS:反西洋同盟ではなく、単に非西洋的なものである
2024-10-21


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【概要】
 
 プーチン大統領は、BRICSのジャーナリストとの会談で、インドに対して多くの賛辞を送った。この会談では広範なトピックが取り上げられたが、ここでは特にインドに対する評価について焦点を当てている。

 まず、プーチンはインドを「記録的な成長を遂げるパワーハウス」とし、その「経済的潜在力の拡大がグローバルな影響力の増大につながる」と述べた。また、インドのモディ首相の発言を引用し、「BRICSは反西洋同盟ではなく、単に非西洋的なものである」と強調した。この違いは非常に重要であるとし、BRICSが反西洋と誤って解釈されることが多いが、実際にはそうではないと釘を刺した。

 さらに、プーチンはBRICSの歴史を振り返り、BRICSが最初はロシア、インド、中国(RIC)によってサンクトペテルブルクで発足したことを思い出させた。インドは世界第3位の購買力平価を持つ国としても言及された。

 会談の中で、プーチンはインド、ブラジル、中国、南アフリカとともに、デジタル通貨の使用についてロシアが話し合っていることにも触れた。また、インド映画に対するロシア人の関心についてインドのジャーナリストから質問された際、ロシアでのインド製薬品の需要についても言及した。さらに、インドがロシアの北方航路に関心を持っていることも述べられた。

 会談の終盤には、インド、中国、ブラジルなどがウクライナ紛争の解決に貢献できる可能性について、インドのジャーナリストの意見に同意し、BRICSの未来に対して楽観的な見解を示した。

 これらの発言から分かるように、プーチンはインドとモディ首相に対して真剣な尊敬の念を持っており、彼らを信頼できるパートナーと見なしている。一部のメディアでインドが「アメリカの手先」であるという憶測は誤りであり、インドはむしろBRICS内で重要な役割を果たしている。

 実際、プーチンの会談の前日、アメリカ司法省がインドの当局者をアメリカ市民に対する暗殺未遂事件で起訴したことが報じられ、米印関係に影響が出る可能性が浮上していた。このスキャンダルは別の話題として取り上げられているが、ここでは詳しく触れない。

 最後に、プーチンは再度「BRICSは反西洋同盟ではなく、単に非西洋的なものである」というモディの言葉を強調し、BRICSのメンバーが全員、2022年以前は西洋との関係を良好に保っていたことを指摘した。新たなメンバーであるエジプト、サウジアラビア、UAEは、西洋との関係がさらに強固であることも述べられている。

 これらの事実を踏まえ、インドがアメリカと密接な貿易・軍事関係を持つことをBRICSへの裏切りと見なすのは不適切であり、BRICSは単に金融の多極化プロセスを加速するためのプラットフォームであることを改めて強調した。プーチンはインドを称賛することで、この事実を再確認し、今後の報道においてこの点が考慮されることを期待している。

【詳細】
 
 プーチン大統領はBRICSのジャーナリストとの会談で、特にインドに対して非常に高い評価を示し、その発言はインドがBRICS内でいかに重要な役割を果たしているかを強調するものであった。この会談では、BRICSが反西洋的な組織であるという誤解を解消し、インドの成長と影響力を強調したが、それだけにとどまらず、具体的な事例を挙げながらインドとロシアの協力関係について詳細に触れた。

 1. インドの経済成長とグローバル影響力の拡大

 プーチンは会談の冒頭でインドを「記録的な経済成長を遂げるパワーハウス」と称し、その「経済的潜在力の拡大がインドのグローバルな影響力の増大につながる」と述べた。インドの経済成長は世界的にも注目されており、インドは購買力平価(PPP)で世界第3位の経済大国である。この点を強調することで、プーチンはインドの国際舞台での存在感が今後さらに強まるとし、BRICSにおけるインドの重要性を指摘した。

 2. モディ首相の言葉を引用し、BRICSの非西洋的性質を強調


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