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ロシア:米国によるグリーンランドの併合は「軍事的脅威」
2025-01-10


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【概要】
 
 米国によるグリーンランドの併合は「軍事的脅威」 〓 ロシア上院議員

 ロシアの国家院(State Duma)防衛委員会のアンドレイ・カルタポロフ委員長は、米国がグリーンランドを併合することでロシアに対して「軍事的脅威」をもたらす可能性があると警告した。これは、ドナルド・トランプ次期米大統領がデンマークから自律的な北極圏の島であるグリーンランドの購入を検討する意向を再度示した後の発言である。

 カルタポロフ氏は、RIAノーボスチの取材に対し、米国によるグリーンランドの併合が「軍事的脅威」となるか問われ、「明らかだ」と答えた。彼は、「グリーンランドは非常に広大な地域を占めており、北極への直接的なアクセスを提供するため、ロシアにとっては最良の選択肢とは言えない」と述べた。さらに、グリーンランドが将来的な大陸間衝突において「アメリカにとって良い展開拠点となる可能性がある」と主張した。

 この発言に対し、クレムリンはグリーンランドにおける米国の軍事活動を懸念しており、ロシアの安全保障を脅かすと考えている。

 一方、デンマーク政府はグリーンランドの売却を否定しており、グリーンランドは今後も売却されることはないと明言している。メッテ・フレデリクセン首相は、「グリーンランドは売却されることはない」と述べている。

 また、デンマークは2009年にグリーンランドに独立を宣言する権利を与えているが、独立派のムテ・ボループ・エゲデ首相もトランプの購入提案を拒否している。デンマークのラース・ロッケ・ラスムセン外務大臣は、グリーンランドは独自の野心を持っていると認識しており、その野心が実現すれば独立するだろうが、米国の連邦州になることを目指すものではないと述べている。

 グリーンランドは世界最大の島であり、デンマークから1979年に自治権を与えられた。島の領土には豊富な石油と鉱物資源があり、米国のピトフィック軍事基地やNATOのインフラも存在している。

 トランプ氏は2021年1月20日に大統領就任を控えているが、これまでにもカナダの併合やパナマ運河の再支配を提案していた。

【詳細】
 
 米国によるグリーンランドの併合がもたらす「軍事的脅威」 〓 ロシア上院議員の警告

 ロシアの国家院(State Duma)防衛委員会のアンドレイ・カルタポロフ委員長は、米国がグリーンランドを併合することでロシアの安全保障に「軍事的脅威」をもたらすと警告した。この発言は、ドナルド・トランプ次期米大統領がデンマークから自律的な北極圏の島であるグリーンランドを購入する計画を再度示したことに関連している。

 カルタポロフ氏はRIAノーボスチの取材に対し、「米国によるグリーンランドの併合がロシアにとって軍事的脅威となるか」との問いに対し、「明らかにそうだ」と答えた。彼は、グリーンランドが「非常に広大な地域を占め、北極への直接的なアクセスを提供するため、ロシアにとっては好ましい状況ではない」と述べた。さらに、グリーンランドが将来的に米国の「展開拠点」として使用される可能性があり、米国にとっては「良い軍事的戦略拠点」として機能するという見方を示している。

 グリーンランドの地理的・軍事的重要性 グリーンランドは、世界最大の島であり、その面積は北極圏を含む広大な地域にまたがっている。北極地域の戦略的重要性が高まる中、グリーンランドの軍事的・戦略的価値はますます注目されている。グリーンランドには、米国のピトフィック軍事基地やNATOのインフラがあり、これが米国にとって重要な拠点となっているため、ロシアにとっても脅威の存在である。

 カルタポロフ氏はこのような軍事的な視点から、「グリーンランドが米国にとっての良い展開拠点となり得るため、ロシアにとって好ましい結果ではない」と指摘した。米国がグリーンランドを支配下に置けば、ロシアと北極圏で直接対峙することになり、今後の国際的な緊張をさらに高めると警告している。


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