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アフリカ系住民がフィラデルフィアで強気を見せる
2025-01-19


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【概要】

 アフリカ系住民がフィラデルフィアで強気を見せる

 2025年1月17日、アメリカのドナルド・トランプ大統領が移民に対する大規模な強制送還を計画していると発言した中、フィラデルフィアのアフリカ系コミュニティは冷静さを保ち続けている。この地域では、商業活動を展開しつつあるアフリカ系住民が多く、州全体として赤に偏る中で、フィラデルフィア市は青色に投票する都市として知られている。

 地域の中核を成す「アフリカン・カルチャー・アライアンス」

 アフリカ系住民のための支援活動を行う「アフリカン・カルチャー・アライアンス・オブ・ノースアメリカ(ACANA)」の創設者であるボフィ・ジャバティとプロジェクトマネージャーのムサ・トラワリーは、フィラデルフィアの南西部に位置するアフリカタウンのオフィス前で取材に応じている。この建物は3階建てで、住民にさまざまなサービスを提供する拠点となっている。ジャバティはリベリアから渡米して30年以上経ち、今やアフリカタウンでの拠点は地域の象徴となっている。

 ビジネスを軸にした地域社会の発展

 「私たちは一つの窓口です」とジャバティは、冗談交じりに説明する。この地域の住民に、仕事の機会を提供し、同時にアフリカの文化を守ることを目指している。プロジェクト開発を行うトラワリーも同様に、住民が自らビジネスを立ち上げるための資金提供に力を注いでいる。アフリカ系レストランや市場、アフリカの伝統的なテキスタイルを扱う店など、地域には近年、多くの店舗が展開されている。

 トランプ大統領の移民政策への冷静な対応

 一方、トランプ大統領は2025年1月20日に再び大統領の座に就く予定で、移民の大規模な強制送還を計画しており、その最初のターゲットとなるのは不法移民や一時的な保護を受けている人々である。しかし、アフリカタウンの住民は冷静で、「トランプ大統領の言葉は政治的な話にすぎない」と考える人が多い。長年米国でビジネスを展開するモーリタニア料理店オーナー、アブデルラフマーン・ディオップも同様の見解を示し、「結局のところ、神が決める」と語る。

 移民にとって安全な都市、フィラデルフィア

 フィラデルフィアは「避難都市(サンクチュアリシティ)」として知られており、移民にとって安全な場所とされている。市の政策により、地方自治体と移民・関税執行局(ICE)の連携は制限され、移民が安心して警察に通報したり、医療を受けたりできる環境が整っている。トランプ大統領が2017年に同市の政策を批判し、連邦資金の削減を示唆した際も、法的にはその措置を行うことはできなかった。

 地域の展望:アフリカセンターの建設

 ジャバティは、トランプ大統領の言動に大きな影響を受けていないようで、「移民のダイナミクスを理解していない」と述べる。彼はフィラデルフィアの移民政策が安定していると信じており、地域社会の活性化に向けた活動をさらに加速させる計画を進めている。現在、ACANAのオフィスは数階建ての新しい施設に移転準備中で、その施設は「アフリカセンター」と名付けられた。このプロジェクトは市の資金提供を受け、総額2,300万ドルの予算が組まれている。

 ジャバティはそのプロジェクトのイメージを掲げ、フィラデルフィアの小さなアフリカを紹介する拠点にしたいと意気込んでいる。

【詳細】

 アメリカ・フィラデルフィアのアフリカ系移民コミュニティ「アフリカタウン」を中心に、ドナルド・トランプが掲げる大量 deportation(大量追放)の脅威に対する対応を描いている。アフリカタウンは、アフリカ系住民が多数を占め、さまざまな国からの移民が共存しながら独自の商業活動を展開している地域である。

 記事の内容をさらに詳しく分解すると。

 1. アフリカタウンの立地とコミュニティの特徴


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