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パキスタンのムハンマド・イシャク・ダール副首相兼外相の訪中
2025-05-19


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【概要】

 中国外交部報道官の毛寧氏は、パキスタンのムハンマド・イシャク・ダール副首相兼外相の訪中に関して記者会見で質問を受け、中国とパキスタンの関係およびこの訪問に対する期待について次のように述べた。

 中国側の立場と表明

 ・中国とパキスタンは「全天候型戦略的協力パートナーシップ」の関係にあり、高いレベルの交流と多分野にわたる協力を緊密に行っている。

 ・中国は今回のダール副首相の訪問を契機として、両国首脳間で達成された重要な合意の実施をさらに推進し、

 (1)戦略的意思疎通と調整の強化、

 (2)各分野における交流と協力の深化、

 (3)両国関係の持続的発展の促進、

 (4)「新時代におけるより緊密な中パ運命共同体」の構築加速
を目指す意向を示した。

 訪問の詳細と日程

 ・訪問は中国共産党中央政治局委員である王毅外交部長の招待により実現するものであり、日程は2025年5月19日から21日までと発表された。

 ・この通知は5月19日に中国外交部から正式に公表された。

 両国外務省の発表内容

 ・パキスタン外務省によれば、訪問期間中にダール副首相は王毅外交部長と会談し、

 (1)南アジア地域情勢の変化とそれがもたらす地域の平和と安定への影響についての議論、

 (2)パキスタン・中国間の二国間関係の全体的な見直し、

 (3)国際的な共通関心事項に関する意見交換
が行われる予定である。

 ・この訪問は、中パ間における継続的なハイレベル交流の一環であり、
全天候型戦略的協力パートナーシップのさらなる強化に対する両国の共通のコミットメントを示すものであると述べている。

 インド・パキスタン関係に関する中国の見解

 ・最近のインド・パキスタン情勢についての質問に対し、毛寧報道官は次のように回答した。

 (1)「中国の立場はすでに明確に表明している。」

 (2)「中国はインドおよびパキスタンとの間での意思疎通を維持し、冷静さと自制を促し、持続的な停戦の実現と地域の平和と安定の共同維持を支援する意向である。」

【詳細】 

背景:中パ関係の枠組みと文脈

 ・中国とパキスタンは長年にわたり「全天候型戦略的協力パートナーシップ(All-Weather Strategic Cooperative Partnership)」という特別な二国間関係を構築してきた。

 ・この関係は、軍事・安全保障、経済、インフラ、外交など複数の分野において包括的な協力を特徴としており、政治的信頼関係も極めて高い。

 ・中国は、パキスタンを「鉄の兄弟(iron brother)」と呼ぶなど、公式レベルでもその友好関係を象徴的に表現している。

 訪問の正式発表と外交的意義

 ・パキスタンのムハンマド・イシャク・ダール副首相兼外相は、中国共産党中央政治局委員・外交部長の王毅氏の招待により、2025年5月19日から21日まで中国を公式訪問する。

 ・中国外交部の毛寧報道官は、これに先立ち行われた記者会見において、今回の訪問が中パ両国間の合意を履行し、**「新時代におけるより緊密な中パ運命共同体」**の構築を加速させる機会であると位置づけた。

 ・訪問の目的は以下の4点に集約される:

 (1)両国首脳間で達成された合意事項の実施促進

 (2)戦略的意思疎通と政策調整の強化

 (3)各分野における協力と人的交流の深化

 (4)中パ関係の持続的発展と地域安定への寄与

 会談予定内容と議題の焦点

 ・パキスタン外務省の発表によれば、今回の訪中では主に以下の議題が扱われる予定である。

 (1)南アジア地域情勢の変動に関する意見交換:特にインド・パキスタン間の関係悪化やアフガニスタン問題、テロ対策に関する対応が含まれる可能性が高い。


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