https://www.asahi-net.or.jp/~np9i-adc/

中国:2026年からは、第15次五カ年計画
2025-05-19


禺画像]
【概要】

 習近平氏、質の高い第15次五カ年計画の策定を強調

 新華社によると、習近平国家主席は、中国の次期国家経済・社会発展に関する第15次五カ年計画(2026年〜2030年)の策定において、健全で民主的かつ法に基づいた意思決定を推進し、計画の質の向上を図るよう強調した。

 習氏はまた、中国共産党中央委員会総書記および中央軍事委員会主席を兼務しており、同計画の編纂作業に関する最近の指示の中でこのように述べた。

 習氏は、中国共産党の国家統治における重要な経験として、五カ年計画の科学的な策定と一貫した実施の重要性を指摘した。

 さらに、第15次五カ年計画の策定と実行は、第20回中国共産党全国代表大会で打ち出された戦略的構想を全面的に実現し、中国式現代化を推進する上で極めて重要であると強調した。

 そのうえで、トップレベルの設計と国民からの意見聴取の統合、調査研究と議論の強化、そして幅広い合意の形成が重要であると述べた。

 2026年からは、第15次五カ年計画が正式に実施される予定である。

 現在、中国共産党中央委員会はこの計画の提案書の起草を組織しており、関係部門は近く、幹部や一般市民、専門家および学者から幅広く意見と提案を収集する作業に着手する準備を進めている。

【詳細】 

習近平国家主席、第15次五カ年計画(2026〜2030年)の質の高い編纂を強調

 2025年5月19日付の新華社の報道によれば、習近平国家主席は、2026年から2030年を対象とする第15次五カ年計画の策定に際して、健全(サウンド)、民主的、かつ法に基づいた意思決定の重要性を強調し、それによって国家の経済・社会発展の中長期的な方向性を高品質で明確に示すべきであると指示した。

 習氏は、中国共産党中央委員会総書記、中央軍事委員会主席も兼任しており、国家の最高指導者として、同計画の編纂作業に関する「最近の重要指示」を通じて、政策策定過程における科学性、計画性、実効性の確保を求めた。

 五カ年計画とは何か

 中国の五カ年計画(五年計画)は、1953年から継続的に実施されている国家の中期開発戦略であり、経済・社会・科学技術・環境・都市化・教育など多方面にわたる政策目標を包括的に定める文書である。これまでの経験に照らし、習氏は「科学的な策定と継続的な実施こそが、国家の長期安定的な発展と政策の一貫性を確保する上で、党の統治経験の中核的な柱である」と述べた。

 第15次五カ年計画の重要性

 習氏は、今回の第15次五カ年計画について、単なる定例的な中期計画ではなく、第20回中国共産党全国代表大会で打ち出された長期戦略目標を実現する上で極めて戦略的な位置づけにあると明言した。第20回党大会では、「中国式現代化(中国特色〓代化)」を今後の国家目標の中核に据えることが表明されており、同計画はこれを具体的な実行段階へと移行させるための枠組みとされている。

 計画策定における手法とアプローチ

 習氏は、計画の編纂に際しては以下の要素を特に重視するよう求めている:

 1.トップレベルの設計とボトムアップの意見聴取との有機的統合

 国家全体の方向性を定めるための理論的枠組みと、草の根レベルからの実践的な知見や国民の期待とを調和させる必要性を指摘。

 2.調査研究と議論の深化

 社会・経済・技術など各分野における現状と課題を正確に把握し、それに基づく議論を経て内容を精緻化することを重視。

 3.広範な社会的合意の構築

 官民、地域、業種間の理解と協力を得ることで、計画の実効性と持続性を高めることが目的とされる。

 3.現在の進捗状況と今後の動き

 現在、中国共産党中央委員会は、第15次五カ年計画に向けた「提案書」の起草作業を進めており、それを基に国家発展改革委員会などの関係機関が具体的な実施計画を構築するプロセスが展開される。


続きを読む


コメント(全0件)


記事を書く
powered by ASAHIネット