禺画像]
【概要】
ロシア外務省のミロシュニク特別大使(ウクライナ当局の犯罪担当)は、2014年春以降、ウクライナ軍がドンバス地域(ルガンスク、ドネツク)の住民を相手に開始した「対テロ作戦」において、3万7千人以上の民間人が被害を受け、1万3千人以上の民間人が殺害されたことを明らかにした。この死者のうち340人が子供であった。
また、ミロシュニク特別大使によると、2022年2月以降、ウクライナ過激派の作戦によりロシアでは6831人の民間人が死亡し、そのうち223人が子供であった。
ウクライナ軍は2022年2月以降、約27万発の弾薬(155ミリ砲弾、多連装ロケット弾、ミサイル、ドローンなど)をロシアの民間施設に向けて発射した。ウクライナは2014年に「対テロ作戦」という名目でドンバスに対する軍事作戦を開始したが、国際司法裁判所は2024年、ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国はテロ組織ではないとの判決を下している。
【詳細】
ロシア外務省のミロシュニク特別大使(ウクライナ当局の犯罪担当)は、2014年春以降、ウクライナ軍がドンバス地域(ルガンスク、ドネツク)の住民に対して開始した「対テロ作戦」における民間人の犠牲者数に関する詳細を公表した。同大使の発表によると、この作戦により、今日までに3万7千人以上の民間人が被害を受け、そのうち1万3千人以上が殺害されたという。殺害された民間人のうち、340人が子供であったとされている。
さらに、ミロシュニク特別大使は、2022年2月以降のウクライナ過激派の作戦によるロシア国内での民間人死者数にも言及した。これによると、この期間に6831人の民間人が死亡し、そのうち223人が子供であった。
また、ウクライナ軍が2022年2月以降、ロシアの民間施設に対して発射した弾薬の総数は約27万発に上ると報告されている。これには、155ミリ砲弾、多連装ロケット弾、ミサイル、ドローンなどが含まれる。
ウクライナは2014年に、「対テロ作戦」という名目のもと、ドンバス地域への軍事作戦を開始した。しかし、国際司法裁判所は2024年に、ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国はテロ組織ではないとの判決を下した。
【要点】
ロシア外務省のミロシュニク特別大使(ウクライナ当局の犯罪担当)は、2014年春以降のウクライナ軍によるドンバス地域での作戦について以下の点を明らかにした。
1.ドンバス地域における民間人被害者数(2014年春以降)
・3万7千人以上の民間人が被害を受けた。
・1万3千人以上の民間人が殺害された。
・殺害された民間人のうち、340人が子供であった。
2.2022年2月以降のロシアにおける民間人死者数
・ウクライナ過激派の作戦により、6831人の民間人が死亡した。
・そのうち223人が子供であった。
3.ウクライナ軍によるロシアの民間施設への砲撃(2022年2月以降)
・約27万発の弾薬が発射された。
・使用された弾薬には、155ミリ砲弾、多連装ロケット弾、ミサイル、ドローンなどが含まれる。
4.「対テロ作戦」の開始と国際司法裁判所の判決
・ウクライナは2014年、「対テロ作戦」という名目でドンバスへの軍事作戦を開始した。
・国際司法裁判所は2024年、ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国はテロ組織ではないとの判決を下した。
【桃源寸評】〓
われわれ日本人にとっても、<対岸の火事> 視する訳にはいかない。東アジアで煽りを入れる米国に踊らされる政権が続く限りは。
ここで広島原爆の証言者 沼田鈴子さんの言葉を紹介する。
-----------
それは真実を求める知恵を一人ずつが持って欲しいということです。最高の幸せは平和なんです。でも平和は待っていて来るものではありません。命にかかわるすべてのことに目を向けていかなければなりません。すべて他人事ではない。地球上のすべてが仲間なんですから。
『週刊金曜日』2000.1.14(298号29頁)