https://www.asahi-net.or.jp/~np9i-adc/

マレーシアのネットユーザー:「我が国には(米国が欲しがるような)石油はない」
2026-01-15


禺画像]
【概要】

 米国大使館がクアラルンプールの夜景画像をSNSに投稿した際、マレーシアのネットユーザーから「我が国には(米国が欲しがるような)石油はない」といった皮肉や自虐的なコメントが殺到した。この反応は、資源や戦略的価値を持つ国に対して米国が介入や搾取を行うことへの警戒感を表している。グローバル・サウス諸国において、米国の覇権主義的な論理に対する拒絶と、自立的な外交を求める機運が高まっていることを示す事象である。

【詳細】 

 SNSでの反応と背景: 米国大使館がマレーシアの雷光を捉えた衛星写真に対し「かつてないほどエレクトリック(刺激的・電気的)だ)と投稿したところ、マレーシア人から「夜は野獣を避けるために焚き火をしているだけだ」「サジ料理用油(パーム油)しかなく、石油はないと大統領に伝えてくれ」といった皮肉が相次いだ。これは、米国に「価値がある」と見なされることが、かえって搾取や介入を招くという警戒心に基づいている。

 ベネズエラ情勢の影響: こうしたユーモアの背景には、2026年1月に米国がベネズエラのマドゥロ大統領夫妻を拘束し、同国の原油を米国へ輸出させる合意を取り付けたという最近の出来事がある。マレーシアのアンワル首相はこの米国の行動を国際法違反として非難しており、国民の間でも「資源があれば米国の標的になる」という認識が共有されている。

 識者の分析: 専門家は、これらの自虐的な反応を「高慢な米国への自己防衛と分析している。ワシントンの視点では、他国の価値は資源や戦略的位置で測られ、パートナーシップという言葉は資源抽出や権力投影を隠すマスクとして機能していると指摘されている。また、米国の「アメリカ・ファースト」の論理は、国際法や多国間機関を軽視するものとして捉えられている。

 グローバル・サウスの今後の方向性: 不平等な国際秩序に対抗するため、グローバル・サウス諸国は非同盟の外交姿勢を維持し、戦略的自律性を確保する必要性に迫られている。経済・技術能力を高めて強大国への依存を減らすとともに、地域間やグローバル・サウス内での連帯を強め、多国間協力を通じて安全を確保しようとする合意形成が進んでいる。

【要点】

 ・マレーシアのネットユーザーによる「石油はない)という自虐的な皮肉は、米国による資源搾取への強い警戒感の表れである。

 ・米国によるベネズエラ大統領の拘束と原油の強制的な確保が、グローバル・サウス諸国に「資源保有のリスク)を再認識させた。

 ・米国の外交は、国際正義よりも自国の利益や資源の確保を優先する覇権主義的な論理に基づいていると批判されている。

 ・グローバル・サウス諸国は、米国の介入を避けるために戦略的自律性を堅持し、多国間連携と団結を強化する道を模索している。

【引用・参照・底本】

‘No oil’ self-mockery reflects Global South’s voice against US hegemony GT 2026.01.14
[URL]

コメント(全0件)


記事を書く
powered by ASAHIネット