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DEFENSE OF JAPAN 2024
2024-07-13


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【概要】

 日本の2024年版防衛白書において、韓国が初めて「パートナー」として明記され、「協力していくべき重要な隣国」とされている。しかし、独島(竹島)が日本の領土であるという主張は、引き続き維持されている。

 この白書では、韓日防衛相会談において哨戒機問題の再発防止対策に合意したことが記述されている。この問題は、2018年に発生した事件であり、今回の合意により、両国は洋上での行動基準(CUES)を順守することで合意した。

また、北朝鮮の核・ミサイル開発についても詳述されており、これが日本の安全保障にとって重大な脅威であると強調されている。中国の軍事活動に対しては「最大の戦略的挑戦」として警戒を強めており、ロシアのウクライナ侵攻に関連して、同様の事態が東アジアで発生する可能性についても触れられている。

 さらに、防衛白書では敵基地攻撃能力(反撃能力)についても詳細に述べられており、スタンドオフ能力や統合防空ミサイル防御能力の強化、次世代戦闘機の開発などが紹介されている。

【詳細】

 日本の2024年版防衛白書について、以下にさらに詳しく説明する。

 韓国との関係

 ・パートナーとしての明記

 〓2024年版防衛白書では、韓国を「パートナーとして協力していくべき重要な隣国」と初めて明記した。これは両国の防衛協力の重要性を強調するもので、日韓関係の前進を示すものである。

 ・哨戒機問題の再発防止対策

 〓2018年12月に東海で発生した哨戒機問題に関して、韓国と日本は今年の防衛白書で、再発防止のための対策に合意したことを記述した。この問題は、日本の海上自衛隊の哨戒機が韓国海軍の駆逐艦「広開土大王」に接近した際に発生したもので、日本は韓国側が火器管制レーダーを照射したと主張し、韓国は日本の哨戒機が威嚇飛行をしたと反論した。
 〓先月の韓日防衛相会談では、両国が「洋上で不慮の遭遇をした場合の行動基準(CUES)」を順守することで合意し、防衛白書にもこの合意内容が反映された。

領土問題

・独島(竹島)

 〓今年の防衛白書でも、独島(日本側の主張では竹島)が日本固有の領土であるという主張が続けられている。これは、2005年以降20年にわたり継続して主張されてきたものである。
 〓韓国国防部は、この記述に対して抗議し、日本大使館の防衛駐在官を呼び、即時の是正を求めた。

 北朝鮮の脅威

 ・核・ミサイル開発

 〓北朝鮮の核・ミサイル開発に関しては、「保有する装備体系の多様化や、核・ミサイル運用能力を補完する情報収集・警戒監視・偵察手段の確保といった質的な意味での核・ミサイル能力の向上に注力している」と記述されている。
 〓北朝鮮の核・ミサイル開発は「日本の安全保障にとって、従前よりも一層重大で差し迫った脅威」とされ、「従前よりも一層」という表現が引き続き使われている。

 中国の軍事活動

 ・最大の戦略的挑戦

 〓中国の軍事活動については、「これまでにない最大の戦略的挑戦」と表現し、警戒感を示している。
 〓昨年8月に台湾の頼清徳総統(当時は副総統)が米国を経由した際に、中国が台湾周辺で軍事訓練を行ったことについて、「対台湾侵攻作戦の一部が演練された可能性がある」と分析している。

 ロシアの脅威

 ・ウクライナ侵攻の影響

 〓ロシアのウクライナ侵攻に関連し、「同様の深刻な事態が、東アジアで発生する可能性は排除できない」と記述している。これは、地域の安定に対する懸念を示すものである。

 日本の防衛力強化

 ・反撃能力

 〓日本は防衛白書で、敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有について詳述している。これは、北朝鮮や中国のミサイル基地を直接打撃する能力を指し、スタンドオフ能力や統合防空ミサイル防御能力の強化、自衛隊統合作戦司令部の設置などが含まれる。

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