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【概要】
中国人民解放軍空軍(PLA空軍)は、2025年4月19日よりエジプトにおいて実施されている「文明の鷲2025(Eagles of Civilization 2025)」と題する中国・エジプト初の合同空軍演習に、主力装備であるJ-10C戦闘機、YU-20空中給油機、KJ-500早期警戒機などを投入している。これらの機体は、互いに緊密に連携し、統合された作戦体系を構築するものである。
本演習はエジプト国内の空軍基地にて開始され、中国側は戦闘機、早期警戒機、給油機、ヘリコプターを派遣している。中国中央電視台(CCTV)の報道によれば、中国側からはJ-10CおよびJ-10S戦闘機、YU-20大型給油機、KJ-500早期警戒機が投入され、エジプト側はMig-29戦闘機を展開している。
北京の航空専門誌『航空知識』の編集長であるWang Ya'nanによれば、これらの航空機は中国空軍の主要な戦力であり、YU-20による空中給油はJ-10Cの航続距離を大幅に拡張し、KJ-500は情報収集と指揮統制において密度の高い情報システムを形成するという。
軍事問題専門家のZhang Xuefengは、これらの装備は体系的な戦闘重視の姿勢を示しており、YU-20は理論上エジプトのMig-29戦闘機にも給油可能であると指摘している。これにより、空中給油の共同訓練の実施も可能であるとみられる。また、両軍は基本的な機動訓練、協同作戦、戦術対抗訓練も行う予定であり、双方のパイロットが互いの機体を見学することも想定されている。この訓練は、中国とエジプトを含む中東諸国との軍事交流および協力の基盤構築にも資するものである。
中国側は装備および人員をエジプトまで効率的に展開するため、空路による移動と複数国を経由した空輸を組み合わせた輸送手段を採用し、総距離約6,000キロメートルを移動のうえ、4月15日までに全人員と装備が到着している。
軍事問題専門家のWang Yunfeiによれば、この演習には長距離機動要素が含まれており、中国空軍の遠隔地における作戦能力および多様な環境への適応力を示すと同時に、これを向上させる機会でもある。
中国国防部は、両国軍の合意に基づき、本演習が4月中旬から5月初旬にかけて行われることを4月16日に発表している。これは両国軍による初の合同訓練であり、実務的な協力の推進と、相互の友好関係および信頼の強化にとって重要な意義を持つとされている。
エジプト国防軍の発表を引用した『アハラム・オンライン』の報道によれば、本訓練は複数日にわたり実施され、理論的および実践的訓練を組み合わせた内容であり、戦術の整合を目的とした共同飛行や任務計画演習が中核を成している。また、戦闘シナリオに対応するための部隊および乗員の即応性向上を目指し、両国空軍間の連携強化と専門知識の交流を促進するものである。
Wang Ya'nanは、友好国との合同演習は、軍事的な相互信頼と協力を促進する通常の手段であると述べている。加えて、エジプト空軍にとっては、防衛装備の近代化が求められている状況下で、中国の先進装備を評価し、将来的な導入を検討する機会にもなりうるとされている。
【詳細】
「文明の鷲2025(Eagles of Civilization 2025)」は、中国とエジプトによる初の空軍合同演習であり、2025年4月19日からエジプト国内の空軍基地で開始された。演習期間は4月中旬から5月初旬にかけて実施される予定であり、中国国防部によって正式に発表されている。
この演習は、理論訓練と実動訓練の両面から構成されており、戦闘戦略の整合性、共同飛行任務、任務計画の立案訓練など、実戦的内容が中核を成す。これにより、両国空軍の連携能力や即応性を高めることが目的とされている。
2. 中国側の派遣戦力と特徴
中国人民解放軍空軍(PLA空軍)は、本演習に以下の航空機を派遣している:
・J-10CおよびJ-10S戦闘機