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【概要】
中国は世界最大かつ最強の空中風力タービンの飛行に成功した。2024年9月19日から21日にかけて、バスケットボールコート大で13階建てビルの高さに相当するS1500が、中国西部の新疆ウイグル自治区の砂漠地帯での試験飛行中に、この種のタービンとして初めて1メガワットの電力を発電した。この成果は、より安価で信頼性の高いグリーンエネルギーをもたらし、中国の世界的なクリーンエネルギー移行における主導的役割を強化する可能性がある。
【詳細】
試験はヘリウムを充填した飛行船のような装置を用いて実施された。試験内容には、砂漠条件下での組み立て、圧力チェック、昼夜を問わず強風下での打ち上げと回収が含まれていた。プロジェクトの主要開発者の一つである北京拠点のスタートアップ企業、Sawes Energy Technologyによれば、「計画されたすべての目標が達成された」という。
同社のCEOかつチーフデザイナーであるDun Tianrui氏は、これを「製品を実用化するための重要な段階」と評した。同氏は、今後全国のさまざまな地域や環境でさらなる試験が実施され、2026年に量産が予定されており、同年に最初のユニットが送電網に接続される見込みであると述べた。敦氏は「我々の目標は、空中風力発電を手頃な価格のクリーンエネルギーの重要な部分とし、世界のエネルギー移行に中国の解決策を提供することである」と語った。
地上から巨大な風車のように突き出る風力タービンとは異なり、空中風力タービンは発電機を空中に持ち上げるヘリウム充填のシェルに浮遊し、頑丈なケーブルを通じて地上に電力を送り返す仕組みである。
【要点】
・中国がS1500という世界最大・最強の空中風力タービンの飛行試験に成功した。
・2024年9月19-21日に新疆ウイグル自治区の砂漠で実施され、1メガワットの発電を達成した。
・装置はバスケットボールコート大、13階建てビルの高さに相当する。
・開発企業Sawes Energy Technologyは2026年の量産開始と送電網接続を計画している。
・空中風力タービンはヘリウム充填シェルで発電機を浮遊させ、ケーブルで地上に送電する方式である。
【引用・参照・底本】
World’s most powerful flying wind turbine launched in western China SCMP 2025.09.26
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